西郷どんの暮らした街
こんにちは^^今年は暖かいね、なんて言っていたのもつかの間、今週に入ったら
ぐっと気温が下がって、急に真冬の寒さに襲われた。今朝なんて都心でも2度台まで
下がったって。道理で寒かったわけだ。
さて、今年もあとわずか。NHK大河ドラマ「西郷どん」もいよいよ佳境に入った。
西南戦争に突入して、悲しい結末に向かって転げ落ちていく様がなんとも哀しい。
来週は最終回なんだとか。史実は変えようもないけれど、情が移ったのでせめて
ドラマの中だけでも救いのある結末となっているといいな、なんて思ってしまったり。
そう、つい数か月前のこと、近所の図書館に入ろうとしたときに、ひとりの男性が
そのそばにあった看板を眺めていたのに気が付いた。すぐにその方は立ち去ったので、
いったい何が書いてあったのか気になり見に行った。するとそれは中央区教育委員会が
設置した地域ゆかりの事跡の説明板で、見ると「西郷隆盛屋敷跡」とあるではないか!
新政府に請われ上京して参議に就任し、岩倉使節団の欧米派遣の際には筆頭参議として
留守政府を任され、学制、徴兵制度、地租改正など重要政策を実現した、とある。
その後袂を分かち鹿児島に戻るわけだが、東京にいる間のお屋敷が今でいうところの
日本橋人形町・日本橋小網町・日本橋蛎殻町にあったんだと!2633坪ですって。
何人もの書生や下男を雇って猟犬も数頭飼っていたんだとか。すごいね~^^
今そこは日本橋小学校・日本橋図書館など複合施設となっている。明治維新の元勲が
まさにご近所にお住まいだったことが驚きだ。ほんの百数十年前に、このあたりを
西郷どんが闊歩し風に吹かれ、新しい日本の在り方を真剣に考えていたのかと思うと、
とても感慨深い。まるで西郷どんがいつも見守ってくれているような気になる。
昔の日本に思いをはせて、日本橋地域を歩いてみるのもなかなか楽しいかもしれない。
(書き手・江尻光太郎)