にほんばしブログ

日本橋ではたらく4人の行政書士が、日本橋で見たこと、聞いたこと、感じたことを書きます。

人形町 徒然

考えてみると、人形町に来て、あと半年で7年になる。

 

日本橋人形町には、スペシャルなカキフライがある。「人形町 カキフライ」で検索すると、すぐに上がってくるあの店だ。あのカキフライを初めて食べたときの衝撃は忘れられない。必ず並ばなければならないけれど、それも当然、と思えるシロモノだ。

ちなみに、私は飲食店の行列に並ぶのが大嫌いなのである。ラーメン屋は、すいていればいるほどいい、とさえ思っている(これを聞いた梶原さんが、「そんなのやだ」と言っている)。そんな私を並ばせるあの店のカキフライは、本当にすごいと思うのだ。日本橋には名店が数多くあるが、私はランチのおススメを聞かれたら、シーズン中はきっとあの店を薦めるのだ。

(ちなみに昨秋~今春のシーズンは終わってしまったので、秋まで楽しみに待たなければならないだろう)

 

とはいえ、いつもいつもそういったお店で食べられるわけではないから、昼食は悩ましくもある。むしろ仕事の処理状況によっては、買い込んだ非常食をボリボリかじってすませることも多い。だが、ふと外に出てみると、急に考えがまとまることも…あるような、そうでもないような。

日本橋には見どころがたくさんあるし、それを見ないでいるのはもったいないことなのだ。今年も桜の季節はそわそわと過ごしたが、いつまで日本橋にいられるのだろう、と思うこともある。いつのまにか、日本橋は私にとってもアイデンティティのひとつになったようだ。甘酒横丁を歩いていても、「あれっ?お店変わってる…」ということはたびたびある。そういった出会いや別れも日本橋人形町の味をつくっていくのだろう。それにしても、だいぶ収拾がつかなくなってきた。

つまり、日本橋人形町の街自体がはらむ空気を私は愛していて、「人形町 カキフライ」は絶品なのだ。

 

素敵な写真を添えたかったのに、それもできなかった。次回は初夏の人形町の情緒あふれる写真をお届けできたらと思う。

(文章作成者 片野真理子)